本日は「英検4級」がテーマです。英語検定試験、いわゆる英検はこの先待ち受ける高校受験・大学受験・就職試験などのための練習としても役立つ試験です。
子供の頃から「試験を受ける」ことに慣れておくことは、プラスでしかありません。そういったわけで馴染みのある「英検」に小学生の頃から挑戦させたいと思われるご家庭がたくさんあります。
私が教えていた子供の中にも英検5級に合格したため、英検4級にもチャレンジする子がいました。
(小学生で4級が取得できると標準以上の学力が備わっていると言えます。)
小学生には英検5級が一般的です。
5級については別記事でご紹介しています。
今日はその一つ上の級、4級をご紹介します。
小学生でも英検4級に合格できる?
英検4級のレベルは?
出題範囲や文法の対策は?
塾に行かなくても合格できる?
このような疑問にお答えします。
おすすめの参考書・問題集は「受かる英検4級 参考書の選び方」をご覧ください。英検4級に関することを全てまとめた記事もよく読まれています。
英検4級に合格する単語のレベル。小学生が受かる見込みは?
そもそも英語検定試験は5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7段階に分かれています。
一番優しいレベルが5級。
その次が4級です。
英検4級は中学校中級程度。
だいたい2年生くらいのレベルです。
英検4級の出題範囲
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文 会話文 |
4肢選択(選択肢印刷) |
会話文の 文空所補充 |
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | ||
日本文付き短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 | 5 | 短文 | ||
長文の内容 一致選択 |
パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 掲示・案内 Eメール(手紙文) 説明文 |
||
リスニング | 会話の 応答文選択 |
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数2回、補助イラスト付き) |
10 | 会話文 | 3肢選択 (選択肢読み上げ) |
会話の内容 一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) |
10 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
||
文の内容 一致選択 |
短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) |
10 | 物語文 説明文 |
筆記(35分)/リスニング(約30分)
出典元:英検
受かるコツは単語!覚え方を工夫して語彙を増やそう
5級を合格するために必要な単語数が300〜400語だったのに対し、4級ではさらに500〜600語必要になります。
ただし、ride, busy, hardなど日常会話でよく使う単語が多く出てきますので、早くから英語スクールに通っていたり、オンライン学習をして外国の先生と話すことに慣れている子供は小学生のうちに難なくクリアするということも少なくありません。(主に5−6年生)
普段からネイティブの英語に触れていない、これから自宅学習で頑張るという環境であれば、5級とは違ってある程度「しっかり勉強する」という必要があるレベルとなります。
英検4級合格のために必要な英文法と対策
覚えるべき文法に関しては
- 過去形(不規則動詞など)
- 助動詞・不定詞・動名詞
- 比較級
- 命令文
など。
シンプルですが、簡単な英文の基礎構造を理解できているかが問われる問題が多く出題されます。おさえるべき文法は下記の記事にまとめています。
▼ 合格するために必要な文法
また、4級からは熟語(イディオム)も出題範囲となります。
英検4級合格に近づくための参考書・本・ドリル
文法対策はこの本がおすすめ。
わかりやすく、必要な文法がまとめられています。
旺文社の「小学生のためのよくわかる英検4級合格ドリル」
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単語の勉強はこの一冊で大丈夫!
旺文社「でる順パス単書き覚えノート 英検4級」
私もいつも使っているシリーズです。
普通の単語帳本もあるのですが、この書き覚えシリーズがとっても良いです。
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お家でのお勉強はこの2冊で十分です。
これに加えてほど良きところで過去問に挑戦をさせてみて、弱点を重点的に補強してあげると良いです。
英検4級のためのリスニング勉強法
英検4級のリスニングは学校での会話、よく耳にするアナウンスなど日常会話の初歩的なレベルの聞き取りができるかどうかを試されます。
リスニングに関しては英会話のCDを繰り返し聞いて、耳を鍛えていきたいところです。
おすすめの独学学習方法【我流です】
何気なく聞くよりも質問文の答えを探しながら聞く練習が好ましいです。
例えば英語のアニメを学習教材にされるなら、
ワンシーンを見せる前に親御さんが質問を用意してあげるのがおすすめ。
質問文:Why Mickey was crying?
答えの選択肢:
- Because he missed his friends.
- Because he fell down.
- Because he wanted to sing.
こういった質問の答えを探しながら映像を見ると英検の問題形式にはまるので、集中力も合わせて獲得できます。
問題の解き方、にもなれることができますよね。
ただ、このやり方だとリスニングに関してはかなりご両親の協力が必要になります。ですので、リスニング・(スピーキング)に関してだけはプロ・ネイティブの先生にお任せしてしまうというのもありです。
例えばオンライン英会話のイングリッシュベルは、フィリピン系の先生が揃うオンラインスクールです。
学力の高い先生が多いので、おすすめです。
楽しく先生とお話しする事で自然と必要な熟語や文法が身につくので、できれば生の英語に触れさせてあげたいところです。
先生はネイティブが良いかノンネイティブが良いか
余談ですが、英語講師はネイティブじゃないと嫌だと思われる方もいらっしゃいますよね。でも文法って意外とネイティブよりその言語を学んで習得した人の方ができることが多いです。
留学先のネイティブの友人が「大学の試験は私が受けた方が点数が取れる」とよく言ってくれていました。論文形式の試験は文法の間違いが減点されるので、詳しく学んでいる留学生の私の方が高得点になるのだという事です。
また逆に、日本に住む外国人の友人と話していると、その辺の高校生よりよっぽど綺麗な言葉を話すなぁと思うことがあります。そう考えるとノンネイティブの先生の方が、英検などの試験対策には合っているなと個人的には感じています。
自宅学習×オンライン学習の凄さは別記事でご覧ください。
なんだか話が逸れてしまいましたが、英検4級は小学生でも十分チャレンジできる範囲の試験です。中学生中級レベルですので「しっかりとした対策」は必要となりますが、ぜひチャレンジしてみてください。